
実家の遺品整理|親の家を片付ける進め方と注意点
「実家の遺品整理をしなければならないが、何から手をつければよいか分からない」——身近な方が亡くなったあと、多くの方がこうした戸惑いを抱えます。実家の遺品整理は、普段住んでいない家で荷物の全体量を把握しにくいうえ、相続人が複数いる場合は財産の把握や話し合いも同時に進める必要があり、自分の家の片付けとは勝手が異なります。
このページでは、実家の遺品整理を誰がどう進めればよいか、空き家のまま放置した場合のリスク、始める時期の目安、遠方に住んでいて手が回らないときの対応、親の遺品整理で気持ちの面から進まないときの考え方、整理を終えたあと実家をどうするかまで、実家ならではの論点に絞って解説します。仕分け・処分の具体的な手順や費用の相場は、それぞれ専用のページでさらに詳しく解説しています。
実家の遺品整理は誰が進める?相続人と財産の把握が先

実家の遺品整理は、故人の子や配偶者など相続人が中心となって進めるのが一般的です。相続人が複数いる場合、作業を始める前に相続人全員で連絡を取り合い、いつ・誰が・どこまで手をつけるかの方針を共有しておきましょう。相続人全員が集まれる日は限られるため、四十九日などの法要で親族が集まる機会を利用して話し合う家庭も多く見られます。話し合いが不十分なまま一部の相続人だけで進めてしまうと、あとから「勝手に処分された」といった親族間のトラブルにつながることがあります。
あわせて、実家に残された通帳・印鑑・証書・保険証券・年金手帳・預貯金や有価証券、土地建物の権利関係が分かる書類といった相続財産に関する書類を早めに探し出しておくことも大切です。実家という不動産そのものも相続財産に含まれるため、遺産分割協議で誰が実家を引き継ぐか(住む・売却する・共有名義にする等)が決まるまでは、家財以外の物を単独の判断で処分しないよう慎重に進めましょう。借金などマイナスの財産がある場合は相続放棄も選択肢に入るため、遺品を処分する前に専門家へ相談することをおすすめします。遺言書やエンディングノートがある場合は、その内容を家族で共有してから作業に入ると、後々の遺産分割協議もスムーズに進みます。
2024年4月1日から相続登記の申請が義務化されており、実家などの不動産を相続した場合、相続の開始・不動産の取得を知った日から3年以内に登記の申請をしないと、10万円以下の過料の対象になるとされています。すでに相続が発生している不動産についても2027年3月31日までに登記が必要とされているため、実家の名義がまだ故人のままになっている場合は、遺品整理とあわせて早めに法務局や司法書士に相談することをおすすめします。
実家を放置するとどうなる?空き家のまま残すリスク

実家の遺品整理が終わらないまま、あるいは整理が終わったあとも活用方針が決まらないまま実家を空き家として放置すると、いくつかのリスクが生じます。人が住まなくなった家は換気や通水が行われず、建物や庭の老朽化が早く進むほか、空き巣や不法侵入といった防犯面のリスクも高まります。実家の所有者には、適切に管理する責任があるとされている点にも注意しましょう。実家が持ち家の場合、賃貸物件のように退去期限に追われることはありませんが、その分、片付けを先延ばしにしても誰にも催促されず、そのまま放置してしまいやすいという面もあります。
- 固定資産税は住む人がいなくても課税が続く
- 適切な管理がされていない空き家は「特定空き家」に指定されると、固定資産税の住宅用地特例が解除され、税額が大幅に増える可能性がある
- 老朽化が進むほど資産価値が下がり、いざ売却しようとしても希望の金額で売れにくくなる
なお、要件を満たせば売却時の税負担を軽減できる特例が使える場合もあるため、詳しくは税理士にご確認ください。
実家をどうするか方針が決まらない場合でも、遺品整理と最低限の管理(庭木の手入れ、郵便物の確認等)だけは並行して進めておくと、上記のリスクを抑えられます。空き家になった実家をその後どう管理・活用していくかは、別ページでさらに詳しく解説しています。
実家の遺品整理はいつから始めるべきか

実家の遺品整理そのものに法律上の期限はなく、四十九日法要後や、気持ちの整理がついてからなど、ご自身のペースで始めて問題ありません。ただし、相続放棄を検討している場合は相続の開始を知ってから3ヶ月以内、相続税の申告が必要な場合は10ヶ月以内という期限があるとされているため、これらの手続きに関わる財産の確認だけは、遺品整理本体に着手する前に済ませておくと安心です。
実家が空き家になっている期間が長いほど放置のリスクも高まるため、気持ちの整理がつくまで作業本体を待つ場合でも、重要書類の確認を後回しにせず、最低限の管理だけは早めに行っておくことをおすすめします。作業日数の見通しを立ててスケジュールを組んでおくと、遠方からでも計画的に進めやすくなります。始める時期の目安・亡くなってからの経過ごとの流れは、次のページでさらに詳しく解説しています。
遺品整理を始める時期と流れをくわしく見る遠方に住んでいて実家の整理が進まないとき

実家と離れた場所に住んでいる場合、遺品整理のためにまとまった休みを取って何度も足を運ぶのは心身の負担が大きく、人手も足りなくなりがちです。片付けが少しずつしか進まず、実家の各部屋に荷物が残ったまま、空き家として長期間放置されてしまうケースも少なくありません。
遠方に住んでいる場合は、次のような進め方も検討してみましょう。
- 帰省できるタイミングに合わせて、重要書類・貴重品の捜索だけ先に済ませておく
- 残りの仕分け・搬出・処分は遺品整理業者にまとめて依頼し、現地への立ち会いを最小限にする
- 作業前後の状況を写真や動画で共有してくれる業者を選び、遠方からでも進捗を確認しながら進める
業者に依頼する場合は、事前に見積もりを取り、契約書に記載された作業内容を確認しておくと安心です。遺品整理士の資格を持つスタッフが対応しているか、古物商許可・一般廃棄物収集運搬許可を得ている業者かどうかも、遠方から依頼する際の確認ポイントになります。業者の選び方、料金の相場は、それぞれ専用ページで詳しく解説しています。
遺品整理業者の選び方をくわしく見る 遺品整理の費用相場をくわしく見る親の遺品整理で気持ちの面から進まないとき

実家の遺品整理では、費用や手続きだけでなく、親の持ち物を前にした気持ちの整理がつかず、作業が止まってしまうことも少なくありません。身近な人が亡くなる直後は精神的にも余裕がなく、想像以上に時間がかかることもあります。親が実家で暮らす期間が長かった分だけ、思い出の詰まった家具や写真、日常的に使っていた持ち物も多く残りやすく、目にするたびに片付けの手が止まってしまうという声もよく聞かれます。
きょうだいなど親族間で、形見分けをどこまで行うか、思い出の品をどう扱うかについて意見が分かれ、話し合いが進まないケースもあります。無理に一人で判断・処分を急がず、判断に迷う物はいったん保留にして残しておき、後日あらためて家族と相談しながら決めていく方法もあります。仏壇や位牌などは供養してから手放すという選択肢もあります。後悔しないよう、思い出の品はまず写真に残してから手放すのも一つの方法です。親の遺品整理ならではの困りごと・進め方の工夫は、別ページでさらに詳しく解説しています。
実家の遺品整理の進め方|押さえておきたいポイント

実家の遺品整理も、基本的な進め方は「重要書類・貴重品の捜索」→「仕分け(残す・売る・処分する)」→「搬出・処分・売却」→「清掃」という流れで進みます。遺品をどう仕分けるか迷ったときは、無理に急がずいったん保留にするのも一つの方法です。実家ならではの点として、次の3つを押さえておくと作業がスムーズです。
-
01
複数世代分の家財道具が残っていることが多い
実家には複数世代分の家財道具が残っていることが多く、想定より作業量が多くなりやすい点にまず注意しましょう。
-
02
分別・処分のルールを自治体ごとに確認する
家具・家電などの不用品は自治体の分別ルールに沿って処分しますが、粗大ごみ・一般廃棄物としての収集ルールや、不用品回収業者への依頼、リサイクルに出せる物の有無は自治体ごとに異なるため、早めに確認しておくと安心です。貴金属や骨董品など売れそうな物は、買取業者が査定のうえ買い取ることもあります。
-
03
建物・敷地の扱いが決まるまで庭木・外構の処分を急がない
搬出・運搬を進める一方で、実家という建物・敷地そのものの扱い(住む・売却する等)が決まるまでは、庭木や外構にかかわる遺品(工具・植木鉢等)の処分を急ぎすぎないようにしましょう。
仕分け・処分の具体的な手順、捨ててはいけないものの一覧は、次のページでさらに詳しく解説しています。
遺品整理の進め方・手順をくわしく見る整理を終えたあと、実家をどうするか

遺品整理が終わったら、実家という不動産自体をどうするか方針を決める必要があります。主な選択肢は次の4つです。
-
01
家族の誰かが住む
リフォームの要否や、固定資産税・維持費を誰が負担するかを家族間で確認しておきましょう。
-
02
当面、空き家として管理する
老朽化や特定空き家指定のリスクを避けるため、定期的な換気・通水・庭木の手入れなど最低限の管理を続けることが大切です。
-
03
老朽化が進んでいれば解体する
管理の見通しが立たないほど老朽化が進んでいる場合は、解体という選択肢もあります。
-
04
売却する
相続登記を済ませたうえで、不動産会社や空き家の買取を扱う専門業者に相談するとよいでしょう。
なお、親がまだ元気なうちに持ち物を整理しておく「生前整理」も、亡くなった後の実家の遺品整理の負担を軽くする方法の一つです。実家をどうするか判断に迷う場合や、すでに空き家のまま放置してしまっている場合の対応は、別ページでさらに詳しく解説しています。
実家の遺品整理に関するよくある質問

まとめ:実家の遺品整理に迷ったら早めにご相談を

実家の遺品整理は、相続人・相続財産の把握、空き家として放置するリスク、遠方に住んでいる場合の進め方、親の遺品整理ならではの気持ちの整理など、通常の遺品整理にはない論点が重なりやすい作業です。何から手をつければよいか一人で悩む場合や、実家という不動産自体の扱いも含めて相談したい場合は、私たちコンチーゴにお気軽にご相談ください。
\ MI-ELが選ばれる理由 /
専門家チームによる
ワンストップ対応
相続・不動産・税務の
プロが連携してサポート
相談実績多数
初回相談は無料
地域密着 × 全国対応
最適な専門家をご紹介
御相談は以下のフォームからお気軽にお問合せください。