遺品整理の進め方・手順|準備から仕分け・処分までの流れ

遺品整理は「何から手をつければよいか分からない」「順番を間違えると大切な物を誤って処分してしまうのでは」と不安になりやすい作業です。実際にはいくつかの決まった手順に沿って進めることで、迷わず、通帳や印鑑といった重要書類・貴重品を誤って処分してしまうリスクも減らせます。

このページでは、遺品整理に取りかかる前の準備から、仕分け・処分・清掃までの基本的な進め方を6つのステップに分けて解説します。あわせて、絶対に捨ててはいけないもの、仕分けをスムーズに進めるコツ、自分で行う場合と業者に依頼する場合の流れの違いもまとめました。遺品整理を始める時期の目安は、別ページで詳しく解説しています。

遺品整理を始める前に済ませておきたい3つの準備

遺品整理を始める前に済ませておきたい3つの準備

手順に入る前に、次の3つを済ませておくと、当日以降の作業がスムーズに進みます。

  • 01

    相続人・親族で話し合い、進め方の方針を共有する

    遺品整理を始める前に、相続人・親族全員に一声かけ、いつ・誰が・どこまで手をつけるか方針を共有しておきましょう。話し合いが不十分なまま進めると、親族との関係がこじれ、後日「勝手に処分された」といったトラブルにつながることがあります。連絡が取りにくい親族がいる場合も、できる範囲で状況を伝えておくと安心です。遺言書やエンディングノートがある場合は、その内容も家族で共有してから進めましょう。

  • 02

    作業に必要な道具・用品をそろえる

    遺品整理では、段ボール・ガムテープ・油性マジック(仕分け先を書き込む用)・ゴミ袋(可燃・不燃で分けられる枚数)・軍手やマスクといった基本の道具に加え、家具の解体に使うドライバーやペンチ、荷物を運ぶ台車があると作業がはかどります。衣類や食器などの日用品を分けるための袋も多めに用意し、仕分けたものを一時的に置いておく段ボールも、途中で足りなくならないよう余裕を持たせておきましょう。

  • 03

    作業のスケジュール(日数・人数)を決める

    遺品の量、部屋の広さ、参加できる人数によって必要な日数は変わります。着手するタイミングは、四十九日を待たずに始めても、気持ちが落ち着くまで待ってから始めても構いません。仕分けたものを一時的に置いておく場所を先に確保し、大まかな段取りをどう立てるか決めておくと、1日で終わらせようと無理に詰め込まなくても、複数日に分けて計画したり、最初から業者への依頼を視野に入れたりでき、途中で作業が止まってしまうのを防げます。実家など普段住んでいない家の遺品整理は、大量の荷物と限られた滞在日数の兼ね合いで特にスケジュールが重要になります。

遺品整理の基本の進め方【6つのステップ】

遺品整理の基本の進め方【6つのステップ】

準備が整ったら、次の6つのステップで進めます。順番を入れ替えると重要な書類を見落としたり、処分してはいけない物を誤って捨ててしまったりする原因になるため、この順番で進めることをおすすめします。

  • 01

    重要書類・貴重品を最優先で探す

    身近な方が亡くなる直後は、死亡届の提出など役所の手続きに追われ、通帳や印鑑がどこにあるか把握しきれていないことも多いものです。作業現場となる各部屋を順番に確認しながら、通帳・印鑑・キャッシュカード、権利証・有価証券・保険証券、年金手帳・健康保険証・マイナンバーカード、遺言書やエンディングノートといった、相続手続きに関わる書類・貴重品を優先して探し出しましょう。これらはタンスの引き出しの奥、押し入れの奥、金庫の中などに紛れていることも多く、見落とすと仕分け・処分の作業の中で誤って廃棄してしまう可能性があります。詳しくは後述の「捨ててはいけないもの」で一覧にしています。

  • 02

    遺品を「残す・売る・処分する(捨てる)」に仕分ける

    重要書類・貴重品を除いた遺品は、大きく「残す(形見分け・保管する)」「売る(買取・リサイクルに出す)」「処分する(捨てる)」の3つに仕分けます。判断に迷う物は無理にその場で捨てると決めず、ひとつの段ボールにまとめる形で保留にしておくと、片付けの手を止めずに進められ、後で家族と相談しながら決められます。仏壇や位牌など、供養してから処分したい品がある場合は、菩提寺や遺品整理業者に相談すると安心です。

  • 03

    処分するものをごみの種類ごとにさらに分ける

    「処分する」に仕分けたものは、可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみ・家電リサイクル法対象品(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)など、自治体のルールに沿って適切に分別します。分別の細かいルールや粗大ごみの出し方は自治体によって異なるため、事前にホームページ等で確認しておきましょう。

  • 04

    売れるものを買取・リサイクルに出す

    貴金属・骨董品・切手・ブランド品など価値がありそうな品は、買取専門店やリサイクルショップに査定を依頼しましょう。一見価値が少ないと感じる品でも、買い取りの対象になることがあります。保管中に汚れる、劣化する、破損することもありますが、状態が悪くても引き取ってもらえる業者もあります。フリマアプリでの出品も選択肢の一つですが、出品や発送の手間がかかるため、量が多い場合はまとめて買取業者に依頼したほうが早く片付くこともあります。

  • 05

    不用品を搬出・処分する

    仕分けが終わったら、不要な家具・家電を搬出します。自治体の収集に自分で出す方法のほか、荷物の量が多い広い一戸建てや、大型の家具・家電が多い場合は、不用品回収業者や遺品整理業者にまとめて依頼すると、運搬・搬出の手間を減らせます。

  • 06

    清掃して完了(賃貸の場合は明け渡し)

    家財をすべて搬出し部屋を片付けたら、掃除・清掃して作業は完了です。賃貸物件の場合は、片付けが終わったタイミングで管理会社・大家へ連絡し、必要書類を提出して退去(明け渡し)の手続きを進めます。持ち家の場合も、その後空き家として管理を続けるか、不動産として売却するかをあわせて検討しておくと安心です。空き家のまま放置すると老朽化が進むため、一人暮らしだった実家を相続した場合は特に、早めに方針を決めておきましょう。

遺品整理で誤って処分しやすい「捨ててはいけないもの」

遺品整理で誤って処分しやすい「捨ててはいけないもの」

作業を急ぐあまり、次のような重要書類・貴重品を他の不用品と一緒に処分してしまうケースがあります。仕分けの際は、時間をかけて丁寧に確認しながら探し出しましょう。

  • 通帳・キャッシュカード・印鑑・現金
  • 権利証・有価証券・保険証券
  • 年金手帳・健康保険証・マイナンバーカードなどの身分証明書
  • 遺言書・エンディングノート
  • 金庫・貴金属・骨董品・切手
  • 写真・アルバムや手紙
  • パソコン・スマートフォンなどのデジタル遺品

価値の判断に迷う品は、処分する前に専門家へ確認を取ることをおすすめします。

特に相続放棄を検討している場合や、故人に借金の可能性がある場合は、形見分けの範囲を超えて遺品を売却・処分すると、民法上「単純承認」をしたとみなされ、相続放棄ができなくなる可能性があるとされています。該当する場合は、遺品に手をつける前に弁護士など専門家に相談することをおすすめします。不動産や預貯金などの名義変更、公共料金の契約を引き継ぐ手続きも、死後の時間が経つほど後回しになりがちなので、重要書類が見つかった時点であわせて確認しておきましょう。

遺品整理をスムーズに進める仕分けのコツ

遺品整理をスムーズに進める仕分けのコツ

手順どおりに進めても、仕分けの判断に迷って作業が止まってしまうことがあります。作業を段階ごとに区切り、誰が何をするか役割分担を明確にしておくと、次のコツも意識しやすくなります。

  • 01

    迷ったら「保留」にして、その場で決めない

    残すか処分するか判断に迷う物は、無理にその場で決めず「保留」用の段ボールを1つ用意してまとめておきましょう。作業を止めずに先へ進めていけるうえ、後日あらためて家族と相談しながら落ち着いて判断できます。

  • 02

    複数人・部屋(エリア)単位で分担する

    一人で全部を片付けると決めて抱え込むと、時間も体力も削られてしまいます。家族・親族で手分けし、部屋やエリアごとに担当を決めて進めると、進捗が把握しやすく効率的です。

  • 03

    思い出の品は写真や動画に残してから手放す

    アルバムや手紙、愛用していた品など、形見として全部は残しきれない大切なものは、写真や動画に撮ってから手放す方法もあります。後悔しないよう、手元に残す物の量を無理なく絞り込みつつ、故人との思い出は形を変えて残しましょう。

自分で進める場合と業者に依頼する場合の流れの違い

自分で進める場合と業者に依頼する場合の流れの違い

遺品整理は、家族だけで進める方法と、遺品整理業者に依頼する方法の大きく2通りがあります。費用の相場や荷物の量、状況に応じて選びましょう。

自分で遺品整理を進める場合

上記の6ステップを自分たちで進める方法です。費用を抑えられる一方、荷物の量が多いと数日〜数週間かかることもあり、体力的・精神的な負担も大きくなります。仕分けと重要書類の捜索は自分たちで行い、特殊清掃の必要の有無に応じて、体力を要する搬出だけ不用品回収業者に任せるなど、一部だけを頼む組み合わせ方もあります。

遺品整理業者に依頼する場合の流れ

業者に依頼する場合は、①問い合わせ→②現地調査・見積もり→③契約→④作業→⑤支払いという流れで進みます。荷物の量が多い場合、遠方に住んでいて何度も足を運べない場合、特殊清掃が必要な場合は、業者への依頼を検討するとよいでしょう。見積書・契約書では、作業内容、対応するスタッフが遺品整理士などの資格を持っているか、古物商許可など必要な許可を得ているかまで確認しておくと、信頼できる業者かどうか判断しやすくなります。業者選びのポイントは、遺品整理業者の選び方のページで詳しく解説しています。

遺品整理業者の選び方をくわしく見る

遺品整理を進めるときの注意点

遺品整理を進めるときの注意点

通常は上記の手順のとおりに作業が進む場合がほとんどですが、次の点には注意しておきましょう。

相続放棄を検討している場合は3ヶ月、相続税の申告が必要な場合は10ヶ月という期限があるとされているため、これらの手続きに関わる財産の確認は後回しにせず早めに済ませておくと安心です。賃貸物件の場合は、退去予定日が迫っているのに片付けが進まないと、家賃を払い続けることになるため、管理会社・大家に確認しながらスケジュールを立てましょう。部屋がゴミ屋敷のように荷物で埋まっている場合や特殊清掃が必要な場合も、無理に自分たちだけで進めず早めに業者へ相談することをおすすめします。また、「現地見積もりと契約後の請求額が大きく異なる」といった高額請求のトラブルも報告されています。契約前に見積書の内容を必ず確認し、不安な点があれば最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談することもできます。

遺品整理を始める時期の目安をくわしく見る

遺品整理の進め方に関するよくある質問

遺品整理の進め方に関するよくある質問
遺品整理はどれくらいの期間で終わりますか。
部屋の広さや遺品の量、作業する人数によって異なりますが、1K・1DK程度で数日、荷物が多い一戸建てでは1〜2週間程度かかることもあります。一人で進めると体力的に難しいと感じることも多く、想定より終わるまでに時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
遺品整理を自分で行う場合、何から始めればよいですか。
まず相続人・親族での話し合いと、必要な道具の準備を済ませたうえで、通帳や印鑑などの重要書類・貴重品を最優先で探すことから始めましょう。
仕分けに迷った物はどうすればよいですか。
無理にその場で判断せず、いったん保留用の段ボールにまとめておき、後で家族と相談しながら決めることをおすすめします。
相続放棄を考えている場合、遺品を処分してもよいですか。
形見分けの範囲を超えて売却・処分すると、単純承認とみなされ相続放棄ができなくなるおそれがあるとされています。処分前に弁護士など専門家にご確認ください。
生前整理と遺品整理はどう違いますか。
生前整理は本人が元気なうちに自分の持ち物を整理しておくこと、遺品整理は亡くなった後に遺族が故人の持ち物を整理することを指します。生前整理をしておくと、遺族の遺品整理の負担を軽くすることにつながります。

まとめ:遺品整理の進め方に迷ったら早めにご相談を

まとめ:遺品整理の進め方に迷ったら早めにご相談を

遺品整理は、重要書類・貴重品の捜索から始め、「残す・売る・処分する」の仕分け、分別、搬出・処分、清掃という順番で進めるのが基本です。手順どおりに進めることで、通帳や権利証といった大切な物を誤って処分してしまうリスクを減らせます。荷物の量が多い場合や、料金の相場を含めて進め方に迷う場合、業者への依頼も含めて相談したい場合は、私たちコンチーゴにお気軽にご相談ください。

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01
専門家チームによるワンストップ対応

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ワンストップ対応

02
相続・不動産・税務のプロが連携してサポート

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03
相談実績多数、初回相談は無料

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04
地域密着 × 全国対応、最適な専門家をご紹介

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