
パソコン・携帯電話(スマホ)のデータ整理と処分方法|消去から処分先まで解説
ご家族が亡くなる際、遺されたパソコンや携帯電話(スマホ)には、写真や連絡先といった思い出のデータだけでなく、ネット銀行やネット証券などの資産情報、各種サービスのパスワードといった個人情報が数多く残されています。こうした電子機器は「デジタル遺品」と呼ばれ、故人が生前使用していたものだからと手放す際にそのまま一般ゴミに出すと、資源有効利用促進法や小型家電リサイクル法に反するだけでなく、中身のデータがそのまま第三者の手に渡り、個人情報の漏洩や悪用につながる危険をはらむ機器です。
このページでは、パソコン・携帯電話(スマホ)を処分する前に確認しておきたい注意点、データを完全に消去する方法、安全な処分先6つの選び方、処分にまつわるトラブルの注意点までまとめて解説します。
パソコン・携帯電話(スマホ)はなぜ一般ゴミに出せないのか

パソコンは「資源有効利用促進法」という法令がメーカーに回収と再資源化を義務付ける対象の機器です。回収・リサイクルの仕組みは一般社団法人パソコン3R推進協会が運営する「PCリサイクルマーク」制度に基づいており、2003年以降に販売されたパソコンでマークが付いている製品はメーカーに無料で引き取ってもらえます。ただし自治体の粗大ゴミや資源ゴミとしてそのまま捨てることはできない自治体がほとんどのため、取り扱いを誤ると回収してもらえなかったり不法投棄につながったりするおそれがあり注意が必要です。
一方、携帯電話(スマホ)やタブレットは「小型家電リサイクル法」の対象で、自治体や家電量販店に設置された回収ボックスへ持ち込む形で処分するのが基本のルートになります。ただし回収対象は小型家電に限られ、パソコン本体は対象外となっている自治体も多いため、処分先を決める前にお住まいの自治体のルールを確認しておくと安心です。パソコンや携帯電話は単なる不用品ではなく、資産情報や個人情報を含む重要な機器として、法令に沿って慎重に取り扱いましょう。
処分する前に確認しておきたい3つの注意点

パソコンや携帯電話を処分する前に、次の3点は必ず確認しておきましょう。
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01
重要なデータは処分前にバックアップを取る
写真や動画、連絡先(アドレス帳)といった思い出のデータは、初期化や物理的な破壊をしてしまうと復元がほぼ不可能になります。外付けハードディスク(HDD)やUSBメモリ、SDカード、クラウドストレージなど、故人の端末とは別の場所に残すようにしましょう。
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02
相続放棄を検討している場合は勝手に処分しない
パソコンや携帯電話も遺産・相続財産の一部とみなされる場合があります。相続放棄を検討している場合、遺品を処分する行為が相続を承認したとみなされ、後から相続放棄ができなくなるおそれがあります。負債(借金)の有無がまだ分からないうちは、家庭裁判所への申述が済むまで、遺族間でよく話し合い慎重に扱い、勝手に処分しないようにしてください。判断に迷う場合は、弁護士や司法書士などの専門家に確認すると安心です。
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03
ネット証券・ネットバンキングなどの資産を確認してから処分する
パソコンや携帯電話には、ネット証券やネットバンキング、電子マネー、仮想通貨(暗号資産)などインターネット上の資産情報が保存されていることがあります。通帳のような現物が残らないため、中身を確認しないまま処分すると資産の存在に気づけないまま相続財産の申告漏れにつながる可能性があります。ログイン情報や取引履歴が分かる範囲で記録に残してから処分に進みましょう。
データを完全に消去する方法

個人情報の悪用や漏洩を防ぐには、処分する前にデータを消去しておくことが欠かせません。代表的な3つの方法を紹介します。
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01
初期化で工場出荷状態に戻す
スマートフォンやタブレットは、設定画面から初期化(工場出荷状態へのリセット)を行うことで、保存されているデータの多くを削除できます。ただし初期化しただけでは、専門的な技術を持つ第三者の手にかかると復元されてしまう可能性が指摘されています。より確実に消去したい場合は、初期化に加えて次に紹介する方法もあわせて検討しましょう。
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02
パソコンのハードディスク(HDD)を物理的に破壊する
パソコンのデータを最も確実に消去する方法は、ハードディスク(HDD)を取り外して物理的に破壊することだといわれています。ドリルで穴を開ける、ハンマーで割るといった方法がありますが、破片で怪我をする危険があるほか、破壊が不十分だと一部のデータが復元されるおそれもあるため、無理に自分で行わず専門業者に相談することをおすすめします。
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03
専門業者にデータ消去・完全破砕を依頼する
自分で作業する場合は、専用のデータ消去ソフトを使ってハードディスクの内容を上書き消去する方法もあります。ただし操作を誤ると消去が不完全になるおそれもあるため、確実性を優先するなら遺品整理業者やデータ消去を専門に扱う業者への依頼がおすすめです。こうした業者の中には、ハードディスクを溶解・完全破砕する処理や、データの完全消去を証明する書類を発行してくれるところがあります。自分で作業する不安や手間を減らせるだけでなく、情報が漏れる心配も抑えられるため、個人情報や資産情報が多く残っている場合は依頼を検討しましょう。
パソコン・携帯電話(スマホ)の処分方法6選

データを消去したあとの処分方法には、主に次の6つの選択肢があります。荷物の量や急ぎ具合に応じて選びましょう。
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01
自治体の小型家電回収ボックスに持ち込む
携帯電話やタブレットなどの小型家電は、市役所や公民館、家電量販店などに設置された自治体の回収ボックスに持ち込むことで無料で処分できます。設置場所や回収対象の機種は自治体によって異なるため、事前にホームページ等で確認しておきましょう。
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02
家電量販店に引き取ってもらう
多くの家電量販店では、店頭でパソコンや小型家電のリサイクル回収を受け付けており、購入時でなくても引き取る仕組みを設けている店舗があります。新しい機器の購入とあわせて依頼できる場合もあるため、買い替えを予定している場合は活用しやすい方法です。
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03
パソコンメーカーに回収してもらう
資源有効利用促進法に基づき、パソコンメーカーには回収の義務があります。不要になったパソコンでも、PCリサイクルマークが付いている製品は無料で、付いていない製品も有償で回収してもらえるケースが多く、メーカーの公式サイトから申し込む形が一般的です。
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04
宅配回収サービスを利用する
パソコンや小型家電を段ボールに詰めて送るだけで回収してもらえる宅配回収サービスもあります。自治体の窓口や家電量販店まで足を運ぶ必要がなく、複数の機器をまとめて処分したい場合に便利です。
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05
買取・リユースに出す
状態の良いパソコンやスマートフォン、タブレットは、買取業者やリサイクルショップ、フリマアプリなどを通じてリユースに出すこともできます。宅配買取を利用する場合、査定の結果によっては買い取ってもらえず返送されることもあるため、送料の負担についても事前に確認しておくと安心です。処分費用がかからないだけでなく、査定額を遺品整理全体の費用に充てられる場合もあります。
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06
遺品整理業者にまとめて依頼する
他の家財と一緒にパソコンや携帯電話も片付けたい場合は、遺品整理業者にまとめて依頼する方法もあります。データ消去から処分まで一括で任せられるため、機器の取り扱いに慣れていない方や、時間的な余裕がない方に向いています。
処分でよくあるトラブルと注意点

パソコンや携帯電話の処分を急ぐあまり、正しく廃棄・処分できず次のようなトラブルに巻き込まれるケースが報告されています。
回収実績や許可の記載がないまま「無料回収」を掲げてトラックで巡回する無許可の回収業者に依頼すると、回収後の機器が不適切に処分されたり、データを抜き取られたりする危険があります。回収を依頼する際は、自治体や家電量販店、実績のある宅配回収サービスなど、信頼できる窓口を利用しましょう。
また、パスワードが分からずロックを解除できない端末は、無理に何度もパスワードを入力すると初期化されてデータが失われたり、機器によっては動作しなくなったりするおそれがあります。データの取り出しやロック解除に不安がある場合は、自分で対応しようとせず、専門業者に相談することをおすすめします。
パソコン・携帯電話(スマホ)の処分についてよくある質問
まとめ:パソコン・携帯電話の処分にお悩みならコンチーゴへご相談ください

パソコンや携帯電話(スマホ)には資産情報や個人情報が多く残されているため、一般ゴミとして処分することはできず、データを消去したうえで自治体の回収ボックス・家電量販店・メーカー回収・宅配回収・買取・遺品整理業者への依頼といった正しい処分先を選ぶ必要があります。相続放棄を検討している場合や、パスワードが分からず端末を開けない場合は、慎重な判断が必要になるため、無理に自分で進めず専門業者に相談することをおすすめします。私たちコンチーゴでは、データ消去から処分までまとめて対応できる業者のご紹介から、相続・不動産に関するご相談まで、司法書士・税理士とも連携しながらワンストップでサポートいたします。「何から手をつければよいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
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